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亀団扇(まるがめうちわ)

--通商産業大臣指定伝統工芸品--

香川県丸亀市のうちわづくりは、江戸寛永年間に金比羅宮参拝客への土産品として、渋うちわが売り出されたのに始まります。

その後、平柄うちわが開発され、現在では、この平柄のものを主流に伝統的な竹製うちわがつくり続けられています。

その用途も、涼用や炊事用など日常生活に密着したもののほか、装飾用や観賞用など様々なものがつくり出されています。

・丸亀団扇のできるまで

  木取り 素材の竹を平均40〜45センチに切断した管を団扇に適した一定の幅に割る。まっすぐ割れる竹に性質を利用した技である。さらに内側の節を削り取る。この作業から手に持ったときの心地よい感触が生まれる。
     
  
割(わき)「切り込み機」で穂先より約10センチのところまで切り込みを入れる。穂の数は35〜45本もあるが、同じ間隔で裂いていく。目にも止まらぬ早業で、熟練した職人になると1日500〜800本も こなしている。

   穴あけ 穴あけ用のきりを使って、鎌(弓竹)を通す穴の節の部分にあける。ここに通す鎌は別の職人の技でつくられる。

   柄取り 小刀で柄を削り、団扇の種類によっていろいろ加工を施す。柄の部分の仕上げに当たる工程である。

   編み  弓竹を通した穂を糸で編む作業。主に女性の仕事で、昔は子供も手伝っていたという。慣れた手つきで器用に編み、1日平均300〜400本を編んでいる。

  付(つけ)編んだ団扇骨の弓竹に形をつけ、編みのいびつさを直しながら、左右対称のなるように糸をとじつける。昔は「付師」ともいわれた年季のいる作業である。

  貼立(はりたて)団扇骨の穂の部分にのりをつけ、地紙を貼り付ける。

  型切り 団扇の種類に応じて、満月、玉子型などに穂を仕上げる。たたき鎌を当て、木づちでたたくため「たたき」とも呼ばれる作業である。

   へり取り 団扇の周囲にへり紙と呼ばれる細長い紙を貼り、危なくないように仕上げていく。この後、鎌の両端に「みみ」を貼り、ローラーで圧搾して筋を入れると、丸亀団扇ができあがる。