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能登半島は別名”士乎路”と呼ばれます。

この能登半島の入り口近くで、故水島繁三郎氏によって生み出された士乎路紬は、

昔ながらの技法に、科学的な工夫を加えて創作された新しい紬です。

水島氏は長年、草木染の研究を続けていましたが、紬には手引き真綿の結城紬糸、

染色には大島紬の草木・泥染めが色合い、光沢ともすばらしいと知り、

この二つの紬のすぐれた部分を合わせ持つ作品を作り上げました。

しかも、感触がよく、しわにならず、

ぴったりと体になじむものをという水島氏の長年の願望から、

タンパク加工を施す研究に成功、しわのよらない画期的な特徴を生み出しました。

そのほかにも、高周波によって染料を定着させるためのセット加工をして、

色つやを落とさない工夫も入れられています。

こうした科学を導入した成果で、

士乎路紬は、生地に弾力性があり、着はじめからしなやかで肌によくなじみ、

洗えば洗うほど感触はさらによくなり光沢もますます冴えを見せてくるという、

大きな魅力をもつ手づくりの紬です。