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         黄八丈

東京都八丈島で織られている絹織物です。

約500年の歴史を持ちますが、江戸前期には御殿女中や医師、富裕な商人など限られた人々に愛用され、江戸後期には粋な着物として庶民も着るようになりました。

艶やかな黄色、渋い樺色、漆のような黒を組み合わせた格子柄の美しさは、黄八丈だけが持つ独特の魅力です。

黄色の染料は島に自生する八丈刈安(かりやす)を煮てつくりますが、樺色はマダミ(タブノキ)の生皮、黒は椎の乾燥した樹皮を使います。

黒はさらに泥染めをして艶を出します。黄八丈は、八丈島の自然と人々の知恵とが生み出した伝統的な織物なのです。

八丈絹にはほかに鳶(とび)八丈、黒八丈などがあります。

草木染 黄八丈 山下八百子作