スタッフN村による着物コラム
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kimono gallery晏主催
「着物で神楽坂ランチ」レポート
2011年2月19日、東京・神楽坂は薄曇りの少々肌寒い日でしたが、
kimono gallery晏の初めてのお客様交流会「着物で神楽坂ランチ」が開催されました。
ゲストに漫画家・近藤ようこ先生をお迎えし、参加されたお客様は12名。
会の模様をスタッフN村がレポートさせていただきます。
1.レストラン「レトワール神楽坂」
神楽坂の曲がりくねった路地の奥、閑静な住宅街にたたずむフレンチレストラン、「レトワール神楽坂」が本日のメイン会場。
11時30分のスタッフ集合時間には、早々と先着されたお客様が。
ちょっとわかりにくい場所なので心配しましたが、12時の開会時間にはみなさんおそろいになりひと安心。
さすがは同好の士の集まりで、開会前からあちこちでおしゃべりの花が咲き始めています。
今回、参加者は着物着用が条件ということで、
お客様もスタッフ(唯一の男性カメラマンの小菅さんを除いて)もみな思い思いの着物姿。
主催者の冨田も、いつも展示会では紬や木綿ですが、珍しくやわらかもので、桜の小紋。
近藤先生も変わり生地にドットのモダンな小紋です。
近藤先生の音頭で乾杯の後、お客様ひとりずつの自己紹介。
それぞれ今日のお召し物についてひとことコメントをいただきました。
紬、小紋、保多織、久留米絣、
帯も染めあり織あり刺繍あり、アンティークやバティックや半幅帯や、
皆様楽しそうに今日の着こなしのポイントを語り、また聞いてはうなずくことしきり。
イントロダクションが済んで、お料理のサービス開始。
着物の集まりということもあってか、大皿からお箸で取り分けるカジュアルなスタイル。
ソースのはねるようなお料理がないのは着物集団にはありがたい配慮です。
みなさん早くもうちとけ、食べたりしゃべったりの大忙し。
デザートのサービスが済むと、近藤先生の着物トーク、冨田のコーディネイト講座のあいだ、
おひとりずつ店の明るいエントランスを背に、カメラマンの小菅さんによる撮影会の始まりです。
前姿と後ろ姿をワンカットずつ。
こだわりの帯もばっちりカメラに収まって、皆さんとってもキレイに撮れました。
この写真は後日他のスナップと共に紙焼きにしておひとりずつにプレゼントされます。
そのあとはツーショット、スリーショットの大撮影会。
近藤先生や冨田との記念撮影をされる方、
早速仲良くなったお客様同士でカメラに収まる方、楽しい写真がいっぱいです。
最後にプレゼント抽選会。始めに記念品として、スタッフS原お手製のボタドリ鼻緒留めをお配りしたのですが、
その中に入れたカードの番号順に(ささやかな)記念品を選んでいただきました。
近藤先生の著書を選ばれた方はさっそくその場でサインをいただいて大喜び。
本をすでに持っていた方は「しまった、持ってくればよかった」とちょっぴり残念そう。
お店の前で全員集合写真(上着なし)を撮って、お次は神楽坂散策に出発です。
2.神楽坂着物散歩
神楽坂は昔の花街の風情を残す、江戸情緒豊かな街。
テレビドラマの舞台になったり、ルポ番組などでもおなじみ。
入り組んだ細い路地の奥には、こんなところに?と思うようなすてきなカフェやギャラリーがあって、
お散歩しがいのあるところです。
地元在住のスタッフS原の案内で、一行は路地から路地へ。
着物の女性がスタッフも入れて16人の団体は、着物人口の多い神楽坂でも目立ちます。
着物の集団というのは、お茶や踊りのお稽古仲間とか、なにかしら共通点のあるものですが、この16人はみごとにばらばら。
この日は日差しもなく、風も冷たかったので、みな上着を羽織っていましたが、
コート、道行、道中着、羽織にケープ、ファーの襟巻きや帽子まで、それぞれ個性的な装いで、ばらばら度はさらにアップ(笑)。
それでも共通点は着物好き女子。老舗の履物屋さんを覗いたり、評判のコスメ屋さんに立ち寄ったり。
路地裏に貼られた「神楽坂落語祭り」のポスターの前で立ち止まった面々は、
思わず落語談義に花が咲き、同好の士を見つけて大盛り上がり。
ぶらぶらと坂を登って通りを渡り、三味線の音が流れる角を曲がると、
お散歩の終点は真っ赤な鳥居と現代建築の社殿のコントラストがユニークな赤城神社です。
ここで集合写真(上着着用)を撮って、プログラムの最後は境内にあるカフェでお茶会です。
3.赤城神社境内赤城カフェ
赤城神社は室町時代からこの地に祀られていますが、老朽化に伴い再開発が行われ、昨年完了したばかり。
ガラス張りの瀟洒な社殿の横に、社務所も入った超モダンなデザイナーズマンションが建つ、ちょっと近未来的な風景。
このマンションの一階に広いカフェがあって、総勢17人のお茶会もすっぽり収容されました。
このお茶会は自由参加だったのですが、途中退場の方はなく、全員で移動。
レストランの時よりも更にリラックスムードで、みなさんもうすっかり旧知の仲のようです。
保多織の注文をご希望の方は、冨田の持参した生地見本を見ながら、実際の手触りを確かめています。
また、レストランでは広げにくかった反物や帯の、
実際のコーディネイト例を見ていただいたり、さらにディープな着物談義が続きます。
冬の短い日が傾きだして、いよいよおひらきのお時間。
みなさんあわただしく名刺やアドレスを交換し、再会を約していらっしゃいます。
最後におひとりずつ感想を述べていただきましたが、みなさんそれぞれに楽しんでいただいたようで、スタッフ一同ひと安心。
「4月8日からの東京展にも是非おいで下さることを心からお待ちしております」とごあいさつして、
夕暮れの神楽坂に散っていく皆様をお見送りしました。
*ご参加くださいました皆様、N村さん、S原さん、カメラマンの小菅さん、そして近藤ようこ先生、
みなさまのおかげで東京ではじめてのイベントが無事終了いたしました。
心から御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。(冨田)